トリコモナスとは性病の一種で膣トリコモナス原虫が性器に入り込み炎症を起こします。
肉眼では見ることのできないゾウリムシのような形の原虫で、水に強く乾燥に弱く低温に強く高温に弱いのも特徴です。
水気の多いところを好み長時間生存することができますが、乾燥状態を25分以上続けると死滅するという研究結果も出ています。

主に膣性行で感染しますが、素股やオーラルセックスでも感染します。
オーラルセックスでは口から原虫が侵入した場合、口の中では生存できないので、膣や前立腺で移動しそこで炎症を起こします。
またトリコモナスに感染している人の下着やタオルの使い回し同じ浴槽にはいるのも感染する可能性がありますので子供やお年寄りもかかる可能性があるのです。
またトリコモナスに感染している人とキスをしても感染はしません。
これはトリコモナス原虫の寄生する場所が限られているからです。

男性がトリコモナスに感染すると尿道から膿が出たり、排尿痛を起こします。
尿道に感染した場合は排尿によって、流されるので感染せずにすむこともありますが、前立腺や精のうに寄生することが多くそれが原因で尿道炎や前立腺炎をおこすのです。

女性の場合悪臭の強い泡状のおりものが増加し、外陰部膣の強い痒みがでます。
膣、膀胱、尿道、子宮頸菅にも感染します。
症状がほとんど出ないのが特徴ですがそのまま放置してしまうと流産や不妊の原因になりますので、早めの治療が大切です。
男女共に症状があまりでない場合があり、発見が遅くなる危険もあります。

予防としては感染している人とは性行為をしないことが一番安全ですが、感染しているか見た目ではわからないですし、症状が軽い場合もあります。
なので性行為をするのであれば特定の信頼できる人物とするのが大前提になります。
特定の人とすることによりもし自分がトリコモナスに感染した場合も一緒に治療することができます。
他にコンドームを着用することで感染率を下げることができます。

フラジールなどのトリコモナス治療薬について

トリコモナスの治療薬は一般的にメトロニダゾールという成分の入った抗生物質フラジールが有効です。
市販薬はありませんので、薬局では買うことができません。
なのでお医者さんに処方箋を書いてもらい病院で処方してもらうしかありません。
フラジールには、内服タイプの経口フラジールと膣の中に直接入れる膣錠タイプがあります。
男性は経口タイプしかありませんが、もし耐抗生ができてしまっていたら違う薬が処方されます。
経口タイプのフラジールは一日2錠を10日間服用します。

このときお酒を一緒に飲んでしまうと酔いが激しくなってしまうので、薬を服用している間は禁酒になります。
また10日間服用したのに治らない場合、治療の継続をしなければいけないときでも、10日間以上は飲むことができません。
一旦飲むのを辞めて一週間時間をあけてから再開しなければいけません。

一方女性は膣錠タイプを処方される場合があります。
膣錠タイプは一日一錠10日間使用し、その後4日間延長ができます。

もし女性が妊娠中にトリコモナスにかかってしまった場合は妊娠初期(12週未満)の場合膣錠タイプの薬がでる場合が多いです。
これは経口タイプの薬が胎児に安全な薬か確立されていないからです。
14週以降は経口タイプを使用する場合もあります。

薬を飲まなくても症状がなくなることがあるのですが、原虫は体の中で生きています。
治療しなければ、パートナーに移してしまうのはもちろん、流産や不妊の原因になってしまいます。
また性病を患っていると免疫力が落ちやすく他の性病にもかかりやすくなってしまいます。
予防することはもちろんですが、そうならないためにも早期に発見し完全に治療することが大切です。